Movie
Concept
残布や古着をただ捨てるのではなく、再び違う形の服として生み出す
Remake
自分たちの意識を見直すきっかけとなる服作り
Rethink
見た人の印象に残る作品を作りたい
Remain
1つのものを大切にする子供のようなこころを今一度思い出して欲しい
Remember
ZOKU 続
今まで続けてきたこと これからも続けていくこと
入学してから今までの約3年間での制作や
今後もファッションを仕事として続けていくことを連想しました。
『今まで続けてきたもの』として自分たちの制作を振り返ると
素材を大切にできていたか、生地を有効的に活用できていたか
疑問が生まれました。
作ることに精一杯になっていて生地を余らせていたことに
目を向けていなかったことに気づきました。
生地を有効に活用すること、
それは今後、社会に出てアパレル業界の一員として働いていく中で、必要不可欠なことであり、自分たちはそれを意識する力が
足りていないと感じ、もっと私たち自身が意識をかえていく必要があると思いました。
また、このことはこれから社会に出ていく上で大切な考えである
サステナビリティ 持続可能性
にも関連しており、これについても学ぶことができるような制作をしたいと思いました。
そこで今回のBFRでは今までに余らせた生地を使用し、制作することでこれまでの自分たちの
サステナビリティとはかけ離れた行動を見直そうと決めました。
Brand logo
コンセプトに込めたメッセージを表現することができ、作品、DM、動画
などで使用できるようにロゴを制作しました。
コンセプトであるREを土台に制作し、並べて柄としても使用できるよう、汎用性を重視したシンプルなデザインを意識しました。
また、逆さにしても意味が伝わるようにすることで ZOKU 続
を表現しました。
Material
使用素材は3年間の作品制作で出した残布や自分たちの古着を使用しました。グループ内で残布や古着を持ち寄り、
新しい素材は極力買わずに、今、手元にあるもので制作しました。
また、集めた素材はそのまま使うのではなく、加工を施して、新しい素材として制作し、
コンセプトに添える様にしました。
Design
全体的にシルエットにボリュームを持たせ、見た人の印象に残るようなデザインを意識しました。
子供のような心も表現するために、全体として色合いのコントラストを強く、誇張したディティールを取り入れました。
Remake
街でも着られる様なものを意識し、その中に、多くの生地を使用した織りを差し込むことで、
余った生地でも作り替えることで日常的に着用できるということを意識したデザイン
全体的に暗めなカラーを使用していますが、
共通したV字の切り替えに
鮮やかな色を加え、引き締まった中にも
遊び心のある印象を持っていただける様
意識しました。
古着のカーディガンを解体し袖口や袖のリブに使用することで、より「作りかえる」ということを意識しました。
Rethink
服を作る側である私たちの服作りに対する考え方を見直すきっかけとなる様なデザイン
極力、生地を余らせない様なパターンの形状や
配置を心がけたり、パーツごとに素材を変えて、
小さな生地でも、捨てずに使い切ったりするなどを
意識しました。
シルクスクリーンと織りを
使用した小物を合わせることで
他6体とのバランスを取りました。
Remain
オーバースカートを、残布を使用して作ることにより、残布によって作られたインパクトが伝わるデザイン
トップスに古着を利用し、大きなフリルを
付け足すことで、その他の作品との
バランスをとりました。スカートは
エレガントなシルエットにカジュアルな
パッチワークを使用することで
面白みのある印象をあたえ、
トップスと同じように
大きなフリルを取り付けました。
トップスには織りと、スカートと
同じ生地の裏面を使用し全体の統一感を
出しました。織は、平面的に
織ったものと、結んだり
巻きつけたりしながら織ったものを
使用することで、より立体感の
感じられるようにしました。
左袖はパッチワークを使用した、
ボリュームのあるシルエットに
することで、華やかに仕上げました。
Remember
メンズのジャケット、パンツのセットアップ
肩幅を大きくし、左右でラペルの形を変えることで
少し変わっている、見た人の印象に残る
デザインにしました。
鮮やかなブルーのジャカードと高級感のある
白のジャカードをパッチワークで繋ぎ合わせることで、コントラストの効いたオリジナルテキスタイルが
印象的なデザインになっています。
全体にパッチワークを使用し、バストには
スモッキングを施し、ボリュームのある
シルエットに仕上げました。
スモッキングは母の子供への愛情の現れ
とも言われており、これを取り入れることで、
より服を大切に思う気持ちを表現しました。
襟部分のリボンは質感の違う黒い生地を
多数使用することで、見た目に変化を
感じられるようにしました。
特に誇張したディテールを取り入れることで、遊び心のある子供の様なデザイン
Process
シルクスクリーン 織り パッチワークなど多くの加工を取り入れました。残布や使用されずにいた生地が生まれかわり、新しいものに生まれ変わる、ということを意識しました。
Silk screen printing
金沢湯涌創作の森にて3パターンの枠を制作し、加工を施しました。
主に作品を引き締めるリボン用の黒い生地に印刷し、
全体の統一感を出すことでREに込めた4つのメッセージが
感じ取られるようすべての作品に使用しました。
シルクスクリーンはどのような素材でも印刷できるので、光沢のある素材や毛羽立った素材にも印刷し、見た目に変化を持たせました。
Weaving
150cm×90cmの枠に縦糸を通し、
横糸を残布や毛糸を使用し織り込んでいきました。
細い残布も繋ぎ合わせて巻き付けたり、
編み込んだりして
立体的でボリューミーな素材にすることで
残布でこんなにも大きな加工ができるのだと
印象に残るようにしました。
Patchwork
小さな残布やカーブに切り抜かれた生地も
そのまま活かすために叩きつけるように
縫い合わせていきました。
使われていなかった残布を違う素材に作りかえ、新しい素材を生み出す、ということを
意識しました。